上海万里の長城 クラシック上海 基礎データ


目次

   1. ゲームの構成
   2. 基本操作
   3. 牌の絵柄と表示
   4. タイマー
   5. 内部ランク
   6. バグ
   7. ボーナスステージ
   8. パスワード

1. ゲームの構成

このゲームは、卓上に配置された牌の中から同種の牌を2枚ずつペアにして取り去り、 最終的に卓上のすべての牌を取り去ることを目的としたゲームである。
取り去る牌の順序に制約はないが、以下の牌は取り去ることができない。

  1. 牌の上に他の牌が重なっている場合
  2. 牌の左右両方に他の牌が並んでいる場合

どの面も初期状態で36種類の牌がそれぞれ4枚ずつ、合計で144枚の牌が配置される。 この144枚すべてを取り去ると面クリアとなり、次の面に進むことになるが、 どの牌も取れない状態になるか、タイムアップになるとゲームオーバーとなる。
ゲームオーバーになった場合は追加クレジットによってコンティニューが可能である。 手詰まりになった場合は同じ配列で最初からプレイし直すか、新たに別の配列をプレイするかを選択できる。タイムアップになった場合はタイムアップになった時の状態から再開することになる。
このゲームは全30面で構成されていて、30面をクリアするとエンディングとなる。

牌が卓上のどの位置に配置されるかは各面ごとに決まっている。
それぞれの面の配置は以下の通りである。

1面
2面
3面
4面
5面
6面
7面
8面
9面
10面
11面
12面
13面
14面
15面
16面
17面
18面
19面
20面
21面
22面
23面
24面
25面
26面
27面
28面
29面
30面

牌が配置される位置は面ごとに決まっているが、それぞれの位置にどの牌が配置されるかはプレイごとに乱数で決定される。
牌の配列はロジックにより生成されていて、完全なでたらめではなく、特定の手順によって必ずクリアできるように生成されている。少なくともいままでにどのような手順でも解けない配列が生成された例は確認されていない。

2. 基本操作

8方向レバーによってカーソルを8方向に移動する。
Aボタンを押すと、カーソルの下にある牌を選択する。2枚目を選択した時にその2枚が取り去ることのできるペアであれば、選択した牌は2枚とも卓上から取り去られる。
取り去ることのできない牌を選択した場合は短い効果音とともに「その牌は取れません」というメッセージが表示される。既に1枚目を選択した状態で2枚目に取れない牌を選択した場合は、1枚目を選択した状態が継続される。
1枚目を選択した状態でBボタンを押すと、1枚目の選択状態が解除される。

牌を取り去ると、しばらくの間牌が消滅する演出が表示される。この演出にかかる時間は牌の絵柄ごとに決まっている。
この演出の間は消滅する牌の下に隠れている牌は選択できないが、消滅する牌の隣に並んでいる牌は選択でき、ペアとなる牌を選択することで取り去ることもできる。

ボタン入力はボタンを押した時に判定される。 ボタンを押しっぱなしにする操作やボタンを離す操作は動作に影響を与えない。
レバー入力によってカーソルを移動している最中であっても、ボタンを押すことによって牌を選択したり、選択解除したりすることはできる。
AボタンとBボタンの同時押しはAボタンのみ押したものと判定される。Bボタンを押しっぱなしにした場合はAボタンを押すと牌を選択できるが、Aボタンを押しっぱなしにした場合はBボタンを押しても選択解除はできない。

画面の左下(2P側では右下)にはHELPとBACKがあり、ここにカーソルをあわせてAボタンを押すと、それぞれHELPとBACKが使用できる。
HELPを使用するとその時点で取り去ることのできるすべての牌が強調表示される。この強調表示はいずれかの牌を取り去るか、BACKもしくはRESTARTを使用すると解除される。
BACKを使用すると直前に取り去ったペアが卓上に復帰する。BACKを使用した直後に続けてBACKを使用すると、さらに手を戻すことができる。
既に1枚目を選択した状態でHELPを使用した場合は1枚目の選択状態は維持されるが、1枚目を選択した状態でBACKを使用した場合は選択状態が解除される。
なお、BACKは卓上に144枚すべての牌がある場合は使用できない。

HELPとBACKはそれぞれ3回ずつ使用できる。
面をクリアしても使用回数は回復しないが、ボーナスステージで補充することができる。
また、コンティニューすると使用回数は完全に回復する。

タイムゲージの左下(2P側では右下)にはRESTARTボタンがあり、ここにカーソルをあわせてAボタンを押すと、取り去った牌がすべて復帰し、その面を最初からやり直すことができる。RESTARTを使用すると、タイムゲージも最大まで回復する。
RESTARTの使用回数に制限はないが、RESTARTを使用するごとにタイムゲージの減少速度が速くなっていく。
既に1枚目を選択した状態でRESTARTを使用した場合は選択状態が解除される。また、卓上に144枚すべての牌がある場合はRESTARTは使用できない。

3. 牌の絵柄と表示

ゲームを開始する時に牌の絵柄を以下の3種類から選択できる。

麻雀牌 星座牌 音符牌
mahjong seiza onpu

この選択によって牌の絵柄の他、カーソルの絵柄や牌を取った時の効果音等が変わる。
一度選択すると以後変更はできない。コンティニューした場合も牌の種類は変更できない。

麻雀牌には季節牌(「春」「夏」「秋」「冬」)と花牌(「菊」「竹」「蘭」「梅」)があり、これらの牌は卓上に1枚ずつ配置される。絵柄は違うが季節牌は季節牌同士、花牌は花牌同士のペアで取り去ることができる。
星座牌と音符牌の場合は背景がグラデーションになっている牌が季節牌と花牌に相当する。

牌の絵柄のサイズは横16ドットx縦20ドットで表示される。
牌の山は真上よりやや右下側から眺めた形で表示されており、牌の厚みは縦横ともに3ドットで表示されている。
また光源が真上よりやや左上方向にあり、牌の右下側に薄い影が5ドットにわたって表示される。

4. タイマー

このゲームのタイマーには「最大カウント数」と「減少速度」という2つのパラメータがある。
「最大カウント数」のデフォルト設定での初期値は80カウントである。この値はゲーム設定で変更できる他、面数を進めることによって少なくなっていく。このパラメータの詳細については内部ランクの項にて述べる。
「減少速度」の初期値は毎秒1カウントである。この値はRESTARTを使用するごとに速くなる。具体的には1秒あたり(その面で使用したRESTARTの回数)+1カウント減少していく。
なお、タイマーのカウントは毎フレームごとに計算されている。減少速度が毎秒1カウントであれば、カウントは1フレームごとに1/60カウントずつ減少していく。

画面下部のタイムゲージには「最大カウント数」に対する現在のカウント数の比率が表示されている。
このゲージの長さが一定の長さを下回ると、ゲージが点滅してBGMのテンポが速くなる。
牌を取り去ったり、RESTARTを使用したりするなどしてタイムゲージが回復すると、ゲージの点滅とBGMのテンポは元に戻る。

牌を取り去ると、牌が消滅する演出が表示されている間はカウントの減少が止まり、同時に一定のカウント数が回復する。
回復するカウント数は牌の種類ごとに決まっている「基本回復値」に「回復比率」というパラメータを掛けた値になる。「回復比率」のデフォルト設定での初期値は1.00であり、内部ランクによって1.50から0.50の間で変動する。この値の詳細も内部ランクの項で述べる。
牌が消滅する演出が表示される時間は牌の種類ごとに完全に固定で、減少速度や内部ランクの影響は受けない。
星座牌での基本回復値と消滅演出時間は以下の表の通りである。

得点 基本回復値[カウント] 消滅演出時間[フレーム]
100240/6013
300320/6038
51
54
59
62
800/6030
54

5. 内部ランク

このゲームには「配列難易度」「最大カウント数」「回復比率」という3つのパラメータが内部ランクとして設定されている。
これらのパラメータの初期値は、テストモードのGAME ASSIGNMENTSにおいて以下の範囲で設定を変更できる。

左端中央(工場出荷設定)右端
GAME DIFFICULTY
(配列難易度)
0(EASY)1234(HARD)
BASE TIME
(最大カウント数)
60(MIN)708090100(MAX)
ADDITIONAL RATE
(回復比率)
*0.50(MIN)*0.75*1.00*1.25*1.50(MAX)

内部ランクはゲームを始めた時にはGAME ASSIGNMENTSで設定した初期値になるが、続けて3面クリアするごとにランクが上がっていく。それぞれのパラメータの変動具合は以下の表の通り。

3面ごとの変動差分限界値
配列難易度不明(おそらく+1)不明(10程度までは上がると思われる)
最大カウント数-5未確認(35まで下がることは確認)
回復比率-0.25*0.50

内部ランクはコンティニューすると初期値に戻る。また、パスワードを使用した場合はどの面から始めたとしてもゲームを開始した時には初期値で始まる。

これらのパラメータのうち、「最大カウント数」と「回復比率」はタイマーの動きに影響を与える。
「配列難易度」については配列生成ロジックに影響するが、これは以下のような仕組みになっている。

前述の通りこのゲームの配列は特定の手順でクリアできるように生成されている。この想定している手順の順番通りに各牌に番号を振った時に、隣接する番号に同種の牌が並んでいると、プレイしている時には同種の牌が4枚同時に取れることになり、プレイヤーにとってはより安全に手順を進められることになる。
この「同種の牌が想定手順上で隣接する率」が「配列難易度」に合わせて変動する。想定手順の生成ロジックについては「配列難易度」によって変動している様子は見られない。

6. バグ

現状2つのバグが確認されている。

一つは牌のない場所でAボタンを押した時に何もない部分を選択できてしまう、というもの。
ほとんどの場合はBボタンを押すことで問題なく復帰できるが、1面で発生した場合のみBボタンでキャンセルした後にどの牌も選択できなくなってしまい、タイムアップを待つのみになってしまう。
1面では画面の右上部分(2P側"INSERT COINS(S)"のTの下付近)を選択した時に発生するので、画面右上付近の牌を選択する時に注意していれば回避できる。

もう一つは取れる牌があるにもかかわらず手詰まりと判定されてしまう、というもの。
この現象は以下の2つの条件を同時に充たした時に発生する。

  1. 1手前の段階では、最後に取った2枚の牌のいずれかを含むペア以外に取れるペアがない
  2. 新たに取れるようになった全てのペアが、配列生成ロジックによる想定手順のペアと異なるペアになっている
従って、取ることもできるが取らなくても問題のない牌を1組残しておくことで回避できる。
ただし配列によってはそのようなペアを残しておくのが困難なケースもあるので、そのような場合には常に2つ以上のペアが残るようにするか、明らかに他の手順では解除できないような部分のみが残るように気をつける必要がある。
18面、19面、28面などでそのような状況に陥りやすいので、特に注意が必要になる。

7. ボーナスステージ

4面、7面、10面、13面、16面、19面、22面、25面、28面をクリアするとボーナスステージになる。

ボーナスステージでは2枚ずつ6種で合計12枚の牌を神経衰弱で取っていく。
牌の種類は「HELP+1」「HELP+2」「BACK+1」「BACK+2」「300」「500」の6種。
すべての牌を取るか、3回ミスするか、タイムアップで終了となる。
終了するまでに取ることのできた牌がボーナスとして加算される。「HELP+1」「HELP+2」を取ると既に使用した分のHELPが、「BACK+1」「BACK+2」を取ると既に使用した分のBACKが補充される。どちらも3個を超えて補充されることは無い。「300」と「500」は得点のみだが、「HELP+1」「BACK+1」は100点、「HELP+2」「BACK+2」は200点が追加で加算される。
また、すべての牌を取った場合にはさらに2000点が加算される。

ボーナスステージの配置はおそらく乱数で生成されているものと思われるが、詳細には調査していない。

なお直前の面をRESTARTを使用してクリアした場合には、ボーナスステージのタイマーの減少速度も加速したままになっている。

8. パスワード

ゲームを開始する時にパスワードを入力することで、任意の面からスタートすることができる。
各面のパスワードは以下の通り。

1面2面3面4面5面6面7面8面9面10面11面12面13面14面15面
A00D33G66J99M2CP5FS8IV1LY4OB7RE0UH3XK6!N90Q23
16面17面18面19面20面21面22面23面24面25面26面27面28面29面30面
T56W89Z1CC4FF7II0LL3OO6RR9UU2XX5!A80D13G46J79

参考までにグレートウォールと北京のパスワードも記載しておく。
グレートウォールのパスワードは以下の通り。

1面2面3面4面5面6面7面8面9面10面11面12面13面14面15面
B11E44H77K0AN3D96GT9JW2MZ5PC8SF1V14YL7?O01R34
16面17面18面19面20面21面22面23面24面25面26面27面28面29面30面
U67X9AA2DD5GG8JJ1MM4PP7SS0VV3YY6?B91E24H57K8A

北京のパスワードは以下の通り。

1面2面3面4面5面6面7面8面9面10面11面12面13面14面15面
C22F55188L1BO4ER7HU0KX3NA6QD9TG2WJ5ZM8.P12S45
16面17面18面19面20面21面22面23面24面25面26面27面28面29面30面
V78Y0BB3EE6HH9KK2NN5QQ8TT1WW4ZZ7.C02F35I68L9B


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