ハットリス 攻略


目次

   1. 概要
   2. 詳細動作
   3. 得点
   4. テクニック
   5. 255セットでのスコアカンスト
   6. 240セット台でのスコアカンスト
   7. 226セットでのスコアカンスト
   8. 225セットでのスコアカンスト

2014/09/22 公開
2014/11/13 2.5微修正、5.1修正、6修正
2014/12/13 4.1修正、6修正
2015/01/20 6修正、7追加
2015/05/22 7修正
2015/08/27 8追加
2021/04/26 1修正

1. 概要

このページではビデオシステムが1990年に発売したアーケード版ハットリスの、主に最短スコアカンストを目標とした攻略について記述する。

生き残りを目標とした攻略については「HATRiS-HOLiC」というサイトの「AC版HATRiSのお話」のページが参考になるので、こちらを参照していただきたい。
残念ながら、「HATRiS-HOLiC」は既に閉鎖されてしまっている。
画像は無いが、INTERNET ARCHIVEに残されているページが参考になるかもしれない。

2. 詳細動作

2.1 帽子の出現と落下開始

帽子は左右とも最下部が35段目にそろえられた状態で3列目と4列目に出現する。
出現すると同時に、NEXT枠には次に出現する帽子が表示される。

帽子は、以下の6種類からランダムでペアが生成されて出現する。
また、頻度は低いがファイヤーも出現する。ファイヤーには赤と青の2種類がある。

「青」
「黒帽」
「緑」
「とんがり」
「ソンブレロ」
「王冠」
「赤ファイヤー」
「青ファイヤー」
注:括弧内は通称。正式名称はわかっていない。

出現した帽子はしばらくの間35段目に滞留する。
滞留時間は48フレームで、落下速度に関わらず固定である。
滞留時間が過ぎると帽子は34段目に落下し、その後一定の速度で自然落下し続ける。

滞留している間はレバー左右とAボタン、Bボタンの操作が処理されるが、レバー下入力は受け付けない。

2.2 レバー左右入力

落下開始前もしくは自然落下中にレバーを左右に入力すると、帽子が左右に移動する。
ただし移動先に壁がある場合と、操作する帽子の最下部が積まれている帽子に重なる場合は移動できない。
2つの帽子は常にくっついて移動するが、一方の帽子が接地した後は残りの帽子を単体で操作できるようになる。

レバーを左右に入力した時には、まず入力直後(1フレーム目)に1列移動する。
その後レバーを入力したままにしていると11,16,20,23,25フレーム目に移動し、その後は毎フレーム移動する。レバーを入力したままで移動する動作を「レバーため」と呼ぶ。
レバーためはレバーをニュートラルにするか、入力していた方向と別の方向(下や上を含む)に入力することで解除される。

レバーを左右に入力したまま両方の帽子が接地すると、次の帽子が出現するまでレバーため状態が保持される。
次の帽子が出現するまでの間(帽子の固定や消去、セールを含む)にレバーを離したりしたとしても、次の帽子が出現する瞬間にためていた方向と同じ方向にレバーを入力していれば、ため状態が保持されたままになっている。
また、レバーをためていない状態で両方の帽子が接地した場合、次の帽子が出現するまでの間にレバーを入れっぱなしにしていたとしてもレバーため状態にはならず、次の帽子が出現してからレバーを入力し始めたものと見なされる。

こうした動作は両方の帽子が固定された後だけでなく、レバー下で帽子を高速落下させた場合や、帽子が消えたり燃えたりしている演出の間にも適用される。
したがって高速落下中にレバーを左右に入れて入力したままにすると、残りの帽子は操作できるようになった直後に移動し、その後11,16,20フレーム目に移動する。

2.3 レバー下入力

自然落下中にレバーを下に入力すると、帽子は高速落下を開始する。
高速落下中は、自然落下での落下速度に関わらず1フレームあたり1段の速さで落下する。
高速落下中はAボタンとBボタンの操作が処理されるが、レバー入力は一切処理されない。
片方の帽子が接地すると高速落下は終了する。

帽子が自然落下を開始する前は、レバー下入力は処理されない。
また、片方の帽子が接地してから16フレームの間もレバー下入力は処理されない。
レバー下入力が処理されない時にレバーを下に入れて入力したままにした場合は、レバー下入力が処理されるようになったとしても高速落下は開始しない。

なおレバーを斜め下に入力した場合は左右方向への入力が処理され、レバー下入力は処理されない。

2.4 Aボタンの処理

落下開始前、自然落下中、高速落下中のいずれかのタイミングでAボタンを押すと、直後に左右の帽子が入れ替わる。
帽子の出現前からAボタンを押しっぱなしにしていたとしても、出現した帽子の左右は入れ替わらない。
また、片方の帽子が接地した後はAボタンを押しても何も起きない。

レバー入力と同時にAボタンを押した場合は、両方の入力が処理される。
またAボタンとBボタンを同時に押した場合も、両方の入力が処理される。

2.5 接地と消滅

自然落下中もしくは高速落下中の帽子の最下部が積まれている帽子の上端に接した状態で次の段への落下タイミングになると、接している帽子が接地状態になる。
接地状態になった帽子は1フレームあたり1段の速さで落下し、積まれる高さまで落ちた時点で固定される。
帽子が人物の頭の上に落下してきた場合は、帽子の最下部がフィールドの最下段(1段目)にある状態で次の段への落下タイミングになった時に接地状態をスキップしてその位置に固定される。

積まれている帽子の上に落下してきた場合、帽子が積まれる高さは落下してきた帽子の種類と下に積まれている帽子の種類によってそれぞれ異なる。
具体的には、積まれている帽子の上端の高さに対する落下してきた帽子の上端の高さの差が以下の表の位置になった時に帽子が固定される。

落下して
きた帽子
単体で
の高さ
積まれている帽子
2111101
3212111
3212111
5434104
7656515
4333213

一方の帽子が接地状態になった時点でもう一方の帽子が接地していなければ、接地していない帽子は分離されて次のフレームから単体で操作可能になる。
ただしレバー下入力のみ、一方の帽子が接地してから16フレームの間は処理されない。

帽子が積まれる高さまで落ちて固定された時点で同種の帽子が5つ以上並んだ場合は、並んだ同種の帽子全てが消滅する。
帽子が消える演出は22フレームである。この演出の間はもう一方の帽子は操作不能(自然落下も止まる)であり、レバーの状態に関わらずため状態は保持される。

赤ファイヤーを積まれている帽子の上に落とすと上から帽子が燃えていくが、同種の帽子が途切れたところで延焼が止まる。燃えた帽子は消滅する。
青ファイヤーを積まれている帽子の上に落とすと上から全ての帽子が燃えていく。
ただし、どちらのファイヤーも王冠を燃やすことはできない。青ファイヤーの場合、延焼が王冠にたどり着くとその時点で延焼が止まる。
ファイヤーは画面下の人物の頭を燃やすこともできるが、このことに演出以外の効果は無い。

ファイヤーが接地した時には、接地した直後から帽子もしくは人物の頭が燃える演出が始まる。
帽子が燃える演出は赤ファイヤーの場合帽子1個あたり9フレーム、青ファイヤーの場合は帽子1個あたり10フレームかかる。
王冠の上でファイヤーが消える演出は、赤ファイヤーと青ファイヤーのどちらの場合でも32フレーム。
赤ファイヤーと青ファイヤーを画面下の人物の頭の上に直接落とした場合は9フレーム。
青ファイヤーがいくつかの帽子を燃やした後に画面下の人物の頭の上に到達した場合はフレームを消費しない。
これらの演出の間はもう一方の帽子は操作不能(自然落下も止まる)であり、レバーの状態に関わらずため状態は保持される。

帽子を重ねて消す時に、接地状態になってから固定されるまでの高さの差が2以上の帽子(緑と黒帽ととんがり)では接地状態になってから帽子が消えるまでの間にもう一方の帽子を操作できるが、高さの差が1の帽子(青とソンブレロと王冠)とファイヤーでは操作できない。

両方の帽子が固定されて消滅/焼却演出が完了すると、窒息判定とセールゲージ充填判定を経て次の帽子が出現する。

2.6 窒息判定

両方の帽子が固定された時に上端がレッドライン(33段目と34段目の間)を超えた帽子がある場合、窒息と判定されてゲームオーバーになる。

窒息判定は帽子消滅処理の後になるため、レッドラインを超えて固定した帽子が5個以上そろって消滅した場合は窒息とは判定されない。
また片方の帽子がレッドラインを超えて固定されたとしても、もう一方の帽子が固定される前にBボタンでセールを発動して高さをレッドライン以下に下げられれば窒息を回避できる。さらに、2個目の帽子を固定した後に消滅/焼却演出が入る場合には演出中にセールを発動して窒息を回避することもできる。

窒息判定はゲージ充填によるセールの発動より前になるため、一方の帽子がレッドラインを超えた状態でもう一方の帽子を消してセールゲージがたまったとしても、セールは発動せず窒息と見なされる。

2.7 セール

画面右上のセールゲージは帽子を15セット消すと充填され、セールが発動する。
14セットまでゲージをためた状態で一度に2セット消した場合は、セール発動後に1セット分ゲージが持ち越される。

また、セールはセールストックがある状態でBボタンを押した時にも発動する。
それぞれ帽子の選択画面と選んだ帽子が消える効果は同一だが、その他の部分で細かい相違点がいくつかある。

セールゲージが充填された時には、窒息判定の後に画面下の人物が入れ替わる演出が22フレームのあいだ表示され、その後にセール選択画面が表示される。
Bボタンを押した場合は、原則として即時セール選択画面に切り替わる。詳細な発動タイミングは以下の通り。

Bボタン発動の場合、落下前、自然落下中、高速落下中の帽子はセール選択画面に入った時点で消滅する。
接地状態で固定前の帽子も消滅するが、既に固定された帽子は消滅しない。

セール選択画面に入ってからの操作は発動条件によらず共通である。
レバーの左右でカーソルを移動し、Aボタンで決定する。レバーは入れっぱなしにしても1回しか移動しない。
レバーの上下とBボタンの入力は無視される。
SOLDOUTになった帽子がある場合、カーソルを移動させるとSOLDOUTの帽子をスキップしてその先に移動する。
セール選択画面に入った時には、カーソルは選択可能な一番左側の帽子(全ての帽子がSOLDOUTになっている場合はCANCEL)を指している。

セール選択画面で帽子を選択すると、フィールド上にある同種の帽子全てが消滅する。
この演出にかかる時間は86フレームである。
選択した帽子はSOLDOUTになり、次回以降のセールでは選択できなくなる。
フィールドに存在しない帽子を選んでも動作は変わらず、選択した帽子はSOLDOUTになる。
なお、SOLDOUTになった帽子はセット数が150の倍数の時の充填発動のタイミングでSOLDOUTが解除される。
充填発動で帽子を選択した場合はセールストックの数は増減しないが、Bボタン発動の場合はセールストックの数が1つ減る。

CANCELを選択した場合は、画面上の演出は何も起きない。
充填発動でCANCELを選択した場合はセールストックの数が1つ増える。
ただしすでにセールストックが6つある場合はセールストックの数は増えず、代わりにセールボーナスとして得点(点数は得点の項を参照)が加算される。
セールボーナスが加算される場合、画面にボーナスとして加算される得点が表示される。この演出は76フレームかかる。
Bボタン発動でCANCELを選択した場合はセールストックの数が1つ減る。

セール画面の制限時間は10秒(600フレーム)である。60フレームごとに画面の残り秒数が更新され、表示が「0」になってから60フレーム後にタイムアップする。
タイムアップした場合は、画面上の演出は何も起きない。
充填発動でタイムアップした場合はセールストックの数が1つ増える。
すでにセールストックが6つある場合はセールストックの数は変わらないが、セールボーナスは加算されず、次回のボーナス点も10,000点にリセットされる。
Bボタン発動でタイムアップした場合はセールストックの数が1つ減る。

セール選択画面が終了すると、次の処理が始まるまで8フレームのウエイトが入る。
充填発動の場合、このウエイトの後にすぐに次の帽子が出現する。
Bボタン発動の場合には窒息判定とセールゲージ充填判定を経て次の帽子が出現する。
いずれの場合も、セール発動直前の時点でNEXT枠に表示されていた帽子が次の帽子として出現する。

2.8 未調査項目

. 帽子の出現法則
  . 10セット到達前はとんがりが出現しない
  . 15セット到達前は王冠が出現しない
  . 15セット以降は未確認だが多分一定
    青:緑:ソンブレロ:黒帽:とんがり:王冠 = 9:8:8:7:7:6 くらいか?
  . 左右の帽子が同種のペアの出現率はやや低め(50%〜60%くらい?)に設定されている
  . ファイヤーの出現法則は未調査
  . 左右ともファイヤーはあり得ない
. 落下速度
  . 一番遅くても13F/段 最速は1F/段
  . 左右移動やAボタン、積まれている帽子との接触は落下速度に影響しない
  . 落下速度は内部レベルに依存
    内部レベルが上がると効果音が鳴って背景色が変わる(フレーム消費無し)
    内部レベルの上昇タイミングはセールの充填発動より後
    内部レベルの上昇条件はどうやらプレイ時間(セール画面含む)に依存している様子(時間だけでもなさそうだが詳細は未調査)
    得点のレベル倍率は内部レベルに依存
    内部レベルと落下速度の対応法則は未調査
  . ディップスイッチの難易度は落下速度に影響しているように見える
. セット数カンスト後の動作(特にセール関係)
. 1Pと2Pの差は多分無い
  . 1P2P同時にプレイしたとしてもおそらく何も変わらない

3. 得点

このゲームでは、以下の時に得点が加算される。

この3つ以外に得点が入る要素は無い。それぞれの得点の計算式は以下の通りである。

帽子を重ねて消した時
素点xレベル倍率xダブル消し倍率(消した帽子の数が5の場合)
素点xレベル倍率xダブル消し倍率x(消した帽子の数-1)(消した帽子の数が6以上で、11と21と31以外の場合)
素点xレベル倍率xダブル消し倍率x消した帽子の数 ()(消した帽子の数が11、21、31の場合)
帽子を赤ファイヤーで燃やした時
素点xレベル倍率x0.2x燃やした帽子の数(燃やした帽子の数が3以下の場合)
素点xレベル倍率(燃やした帽子の数が4の場合)
素点xレベル倍率x2(燃やした帽子の数が5の場合)
素点xレベル倍率x2x(燃やした帽子の数-1)(燃やした帽子の数が6以上で、11と21と31以外の場合)
素点xレベル倍率x2x燃やした帽子の数(燃やした帽子の数が11、21、31の場合)
(赤ファイヤーにダブル消し倍率はかからない)
帽子を青ファイヤーで燃やした時 燃やした帽子1つにつき、素点xレベル倍率x0.2
(青ファイヤーにダブル消し倍率はかからない)
セールボーナス 10,000〜60,000点
初回は10,000点で、取り続けるごとに得点が10,000点ずつ上がり、最高で60,000点まで上がる。
ただしBボタンを押してセールを発動した時と、セールをタイムアップさせた時には次回の得点が10,000点にリセットされる。
素点
「青」: 20点 「黒帽」: 100点
「緑」: 40点 「とんがり」: 150点
「ソンブレロ」: 50点 「王冠」: 200点
レベル倍率 ゲーム開始直後は1倍。内部レベルが2上がるごとに倍率が1ずつ上がり、最大で10倍まで上昇する。
ダブル消し倍率 片方の帽子を使って消した後にもう片方の帽子も消すと、2回目の得点が2倍になる。
その他の場合は1倍。1回目がファイヤーの場合の2回目も、得点は1倍。
左右の帽子を同時にそろえた場合、画面の左の列が1倍、右の列が2倍になる。

注: 帽子を重ねて消した時に消した数が11、21、31の場合、画面には「x10」「x20」「x30」(ダブル消しの場合は「x20」「x40」「x60」)と表示されるが、実際にはそれぞれ11倍、21倍、31倍の得点が加算されている。

なお、得点は999,999点でカンストする。

4. テクニック

4.1 積み込み

このゲームにおいてセールボーナスが大きな得点源となることは間違いない。しかしセールゲージがセット数に依存している以上、セールボーナスだけではスコアカンスト時のセット数を短縮できない。
セール未使用でのスコアカンストを達成できるようになった場合、そこからさらにセット数を短縮するには「積み込み」と呼ばれるテクニックが必要になる。

積み込みとは、とんがり3〜4個のブロックの間に黒帽を挟み込みながら高く積み上げていくテクニックである。
十分な高さまで積んでからセールを使用して黒帽を消すと、10個以上のとんがりが並んだタワーが出来上がる。こうしてできたタワーは通常の5個セットの場合と比べて特別高い得点が入るので、多数のタワーを積み込むとかなりの得点源になる。

図の1列目が基本形のとんがり15個積みである。2列目はとんがりの代わりに王冠を、3列目は黒帽の代わりに緑を使っている。
とんがり15個を通常通りに消した場合の得点は22,500点、ダブル消し倍率をかければ45,000点にもなる。左右で2本の積み込みができればセールボーナス1回分を超える得点が入ることになる。
ちなみにとんがり15個を赤ファイヤーで燃やした場合は42,000点と、ダブル消しとほとんど変わらない得点が入る。青ファイヤーの場合は4,500点しか入らないので、積み込んだ帽子は決して青ファイヤーで燃やしてはならない。
王冠8個の積み込みは16,000点(ダブル消しなら32,000点)と、とんがりに比べると若干安くなるが、積み込みに必要な数が少ないので手早く組むのに向いている。
一度セールで消した帽子はSOLDOUTになるので、セールを複数回使用する場合は3列目のように別の帽子を挟み込むことになる。

積み込みは得点のかさ上げにつながる重要なテクニックだが、セールを使う必要があるため際限なく使える訳ではない。
特にBボタンでセールを使用する場合にはセールボーナスの得点がリセットされてしまうため、最初のセールボーナスが入る105セット以前か、最後のセールボーナスを取ってからスコアカンストさせるまでの間しか使えない。
ゲージがたまった時に使用する場合には得点がリセットされることは無いが、セールを使うタイミングをコントロールしにくいため積み込みの量が少なくなりやすい。また150セットに到達してからだと最後までSOLDOUTがリセットされないためにカンスト直前で使用できるセールの数が減ってしまい、メリットも小さくなる。
このため、現実的に積み込みが使えるのは序盤の105セットまでと、終盤のスコアカンスト直前に限られることになる。

4.2 高いところでの積み方

前述の積み込みを複数作る場合、ある程度まで積み上げた列の上には別の帽子を乗せて、新たに出現したとんがりは別の列の積み込みに回すことになる。
とはいえとんがりペアが出てきた時など積み上げた列の上にとんがりを乗せざるを得ないケースはしばしばあるので、積み込みの最上段は乗せたとんがりを消せるようにとんがり4つ分のスペースを確保する必要がある。

最上段をとんがり4つにするということは下3ブロックで合計11個のとんがりを積み込むことになる。
このとんがり11個の山というのは積み込みを作る場合には頻出する地形なので、この上にどの帽子をどれだけ乗せておけるかをある程度覚えておくと、いざ置き場に困る帽子が出てきた時に判断を付けやすくなる。

以下によく使う組み方の例を挙げる。

青は他の帽子の下に敷くと意外と高さを取るので、基本的には他の列に積んでおいて置き場に困ってから上に乗せた方が良い。

誤ってソンブレロを4つ並べられない高さに積んでしまった時には、その上に早めに青を乗せておくと良い。列をつぶさずに済むので赤ファイヤーが出るまで粘りやすくなる。

2個目のソンブレロを積んでしまってからでは高さが足りなくなるので注意。逆にソンブレロ1個の上に青を4つ乗せてもレッドラインまで高さ2の余裕がある場合は、ソンブレロを乗せ続けても高さが足りることになる。

4.3 入力支援装置

落下速度が速くなってくると片方の帽子を固定してからもう片方の帽子を遠くまで運ぶ操作が困難になるが、レバー連射ボタンを導入することでこの操作が容易になる。
また、片方の帽子を固定してからもう片方の帽子を2列隣に移動したいが連射を使用すると3列以上先に移動してしまう場合については、レバーを入力した状態でボタンを押すとレバーをもう一度入力し直すボタンを導入することで操作が容易になる。

最短スコアカンストを狙う場合にはレバー連射ボタンはほぼ必須と言える。
レバー再入力ボタンはレバー連射ボタンに比べると重要性は低いが、あれば助かるような状況は1プレイに数回程度発生する。

以下の図はこれらのボタンを導入するために実際に使用した装置の回路図である。

LEFTとRIGHTはそれぞれレバーの左と右に接続する。RAPID-LとRAPID-Rはそれぞれ秒間30連射の左連射ボタンと右連射ボタン。
レバーを左右に入力した状態でB1を押すと、レバーがもう一度入力される。B2は同様に2回入力になる。
なお、この回路図は動作無保証である。

4.4 レベル倍率操作

帽子を消した時と燃やした時の得点にはレベル倍率がかかっているが、レベル倍率は内部レベルに、内部レベルはプレイ時間に依存しているので、意図的にプレイ時間を長くすると序盤の得点効率が高くなる。
プレイ時間を長くするには、極力レバー下を使わずに落下時間を稼ぎ、さらにセール発動時にタイムアップまで待つだけで良い。
通常通りにプレイしているとレベル倍率が10倍になるまでにおおよそ50〜60セットかかるが、プレイ時間を長くすると30〜35セット程度まで短縮できる。
レベル倍率は10倍が上限なので、10倍に達してからはプレイ時間を長くする意味は無くなる。

この方法を使うと序盤での得点が10,000〜15,000点程度高くなるが、内部レベルが高くなるので必然的に落下速度も速くなってしまい、序盤の積み込みの難易度も上がってしまう。
序盤の突破回数が少なくなると得点の底上げの効果が相殺されてしまうので、採用する前にどちらの効果が大きくなるか慎重に検討した方が良いだろう。
特に255セットでのカンストを目標とする場合は序盤での得点には余裕があるので、この方法を採用するよりは通常通りにプレイして序盤の突破回数を多くする戦略の方が効果が高いと思われる。

5. 255セットでのスコアカンスト

255セットでのスコアカンストを狙う場合、プレイ内容はおおよそ以下のような流れになる。

  1. 105セットまでに3本+α、得点にして13万〜15万点程度の積み込みを作る。
  2. 積み込みを消化しつつ、240セット付近まで粘る。240セットからは255セットに向けて3本程度の積み込みを作る。
  3. 255セットに到達したら積み込んだタワーを赤ファイヤーで燃やす。並行して余ったセールで6〜10個程度の積み込みを作り、これも赤ファイヤーで燃やす。

5.1 序盤

10セットまではとんがりが出てこないので、まずは6列目を高く積み上げる(左右はもちろん逆でも良い)。
一番下には黒帽を4個、その次には緑か青をやはり4個積みたい。その上は黒帽2〜3個が理想だが、青や緑を積んでも良い。一番上にはソンブレロを乗せる。
左右同じ帽子のペアが多く出てきてどうしてもこの形に組めない場合は、6列目の形を崩して2〜5列目の低さを優先する。
10セットを迎えた時点で1列目には帽子が無い状態にしておく。できれば2列目も帽子を残さないようにしておきたい。

とんがりが出てきたら1列目に積み込む。最初のブロックは3個が理想だが、とんがりが余るなら4個でも良い。
2列目は余ったとんがりを置くスペースとして確保しておく。

15セットから王冠が出てくるので、2列目か5列目に積む。
1列目が既に6個以上積めていて、かつ2〜5列目が綺麗に組めているなら2列目が良い。 少しでも形が悪いと思ったら5列目へ。

1列目が3ブロック目にかかったら、6列目を崩しにかかる。
同時に王冠は2列目に移しておきたいが、王冠の出が悪いようなら5列目のままでも良い。

6列目を完全に掘り返したらとんがりを積み始める。

1列目と6列目を11個近くまで積めたら2列目を積み始める。
2列目が高くなってしまったなら5列目で積んでも良い。

2列目の2ブロック目か3ブロック目を積んでいる間に、1列目の4ブロック目に1個だけとんがりを乗せておく。

1列目には青か黒帽を乗せ、2列目の3ブロック目を積み込む。
ここは下で8個積めているなら3個でも4個でも良い。

1列目を15個まで積む。

1列目が完成したら2列目か6列目を積みこむ。王冠の隣の列を先に積めると多少楽になる。

3本目の積み込みに入ったら同時に王冠の積み込みも始める。
王冠はあくまでおまけなので、状況が苦しいなら無理する必要は無い。

3本完成したらセールで黒帽を消す。
ここまでを105セット以内に仕込む必要があるが、運が良ければ60セット程度で完成することもある。

図の例ではとんがり46個と王冠7個で152,000点相当(とんがりはダブル消し、王冠はシングルで計算する)。
ここまで積めれば終盤に余裕ができるが、130,000点相当あれば十分255セットでのスコアカンストが狙える。

5.2 中盤

図はセールを使った直後。
とんがり3本の内できれば2本をダブルで消し、残りは赤ファイヤーで燃やす。
王冠は早めにシングルで消していく。

ソンブレロが出たら1列目に乗せ、その上に黒帽やとんがりを乗せて高さをとる。
2列目はできるだけ同じ帽子を積み重ね、タイミング良く赤ファイヤーが出たらとんがりタワーを燃やす。
王冠は基本的に一番低い列へ。残りの列は地形を維持しつつ、高さの低い列から優先して消していく。

1列目と6列目はしばらくそのまま残し、2〜5列目を掘り下げる。

地形が整ったら1列目か6列目でダブル消しを狙う。
ダブル消しを狙う時はとんがりタワーの上にペアとなる帽子(図では緑)を四つ乗せ、その帽子ととんがりが一緒に出てくるのを待つ。
ペアとする帽子は青が理想。黒帽は落下速度が速いととんがりを消せないことがある。緑やソンブレロでも良いが、王冠は出現率が低い上に高さにも余裕がなくなるので可能なら置き換えた方が良い。
赤ファイヤーで燃やすと3000点安くなるので、余裕があるうちはダブル消しを狙いたい。

とんがりタワーを消したら即座に積み込みを始める。
2ブロック積んだらその上は適当に積んで高さをとり、他の列を整える。

地形を整えたら逆側もダブルで消す。
ただしここまでで200セットを超えるようなら赤ファイヤーで燃やした方が良い。

こちらも消したらすぐに積み込みを始める。

ここから240セットまで間がある場合は、ひたすら地形を維持しながらセット数を消化し続ける。
左右の積み込みは高さが同じにならないよう、一方を2ブロック分、もう一方を3ブロック分積むと良い。
3ブロック積んだ列の隣の列の一番下にとんがりを1〜2個積んでおくと後が楽になる。

240セットに達したら255セットに向けて積み込みを始める。
まずは3ブロック積んだ列の隣に2ブロック目の途中まで積み込む。

ある程度まで積んだら2ブロック積んでいた列の3ブロック目を完成させる。
余裕があるなら4ブロック目に1つだけとんがりを置いておくと良い。

逆側の列を完成させる。余ったとんがりは隣の列へ。

この辺りから常に255セットまでの残りセット数を意識しながら進める。

両端を完成させる。
緊急事態に備えて一方の端の上には黒帽を乗せず、とんがりを消せるようにしておいた方が良い。

3本目の積み込みがある程度まで完成したら、余ったとんがりはその列の上で消していく。
この状態を維持しつつ255セットまで粘る。

255セットでのセールボーナスが加算された時点で、大体80万〜84万点程度になっているはずである。

5.3 終盤

ここからは1セットも消してはならない。全ての得点はファイヤーで得ることになる。

255セットになったらまずは完成しなかった分の積み込みを続ける。
積み込みが3本分完成するか、NEXTに赤ファイヤーが見えた時点でセールを使用し、黒帽を消す。

赤ファイヤーが出たらどんどんタワーを燃やしていくが、なかなか出ないようなら端の列に青か緑を乗せ、その上でとんがりを積み込んでいく。

積み込んでいない列は基本的にゴミ捨て場だが、黒帽は一つの列にまとめておくと良い。

高く積み込んでいる時にNEXTに赤ファイヤーが見えたら、即座にセールを使ってタワーを燃やしにいく。
落下中の帽子が両方固定されてからセールを使うと、赤ファイヤーがスキップされてしまうので注意。

3本燃やしたら、次は2列目か5列目でとんがりを積み込む。
このときに、セールを使っていない帽子の種類を常に意識しながら積むこと。

次に赤ファイヤーが出た時は黒帽ととんがりのどちらを燃やしても良いが、必ず6個以上積んでいる列を燃やす。
残ったセールをどんどん使いながら、とんがりと黒帽を積み込んでは燃やしていく。

青、緑、ソンブレロ、王冠に対してセールを使ったら、最後はとんがりを挟んで黒帽を積み込む。

ミス無く積めれば255セット以降だけで16万〜20万点ほどの得点が得られる。

6. 240セット台でのスコアカンスト

240セット台でのスコアカンストを狙う場合は、以下のようなプレイ内容になる。

  1. 得点に余裕が無いので、30セットまでは時間を稼いで得点を底上げする。序盤の積み込みはとんがり3本+王冠シングルで14万〜15万点相当が目標。
  2. 240セットまでは255セット狙いの場合と同様。240セットまでで76万〜77万点が目標。
  3. 240セット以降はとんがりを6回に分けて合計65〜70個、黒帽を2回に分けて15〜20個程度燃やし、さらに王冠を1回シングルで消す。終盤は23万〜24万点が目標。

この手順で241セットまでは短縮可能だが、240セットでのカンストとなると無理が出てくる。
序盤の積み込みをとんがり3本+王冠とすると、王冠をダブルでとっても240セットまでで77万〜78万点にしかならない。終盤0セットで獲得できる得点は20万〜21万点程度なので、よほど運が良くないとカンストまでは届かない。

そこで240セットでのカンストを狙う場合には、序盤でセールを2回使用して得点を上乗せすると良い。
1回目のセールでは緑を挟みながら黒帽最高17個のタワーを2本、とんがり最高12個のタワーを1本、さらに王冠最高10個のタワーを1本積み込む。2回目は255セット狙いの場合と同様に、黒帽を挟みながらとんがり3本+王冠1本を積み込む。
原理的にはセール1回でもとんがり4本+王冠まで積み込めればカンストに届くことになるが、それよりは序盤でセールを2回使う手順の方がより高い得点を比較的安定して出せる。

まずは6列目に黒帽を積み込む。黒帽を2〜3個積んだら早めに緑を乗せる。
5列目に余った黒帽を積みたいので、5列目に乗せた帽子は早めに消しにいく。

5列目の帽子を消す前に黒帽が余った場合は黒帽を1列目と6列目で積み込んでも良い。この場合にはとんがりは2列目か5列目で積み込むことになる。

6列目は下4ブロックの合計が13個になるように積む。4ブロック積めたら5列目も同じように黒帽を積んでいく。
10セットに到達した時点で1列目を空けておく。

とんがりが出てきたら1列目に積み込む。1ブロック目は1〜2個で良いのですぐに緑を乗せて高さを取る。
15セットに到達する前に2列目か4列目をできるだけ低くしておく。

とんがりは下3ブロックの合計が8個になるように積む。
下2ブロックで合計8個にしてしまうと王冠が積みにくくなるので注意。

王冠が出てきたら2列目か4列目に積み込む。

5列目の黒帽が4ブロック目に差し掛かったら6列目を完成させる。
1列目にとんがり、2〜4列目に王冠と青とソンブレロ、5列目に黒帽を積み、緑は適当な列に配置する。
しばらくこの状態を維持し、4列の積み込みがほぼ完成するか、nextに赤ファイヤーが見えた時点でセールを使って緑を消す。

セールは20〜25セットあたりで使うのがベスト。30セットを過ぎてからだと、この後がきつくなる。
セールを使ったら5列目の黒帽を即座に燃やす。レバー下を使わずに時間を稼いでもこの時点でのレベル倍率は8倍〜9倍だが、10倍になるまで待っている余裕は無い。
王冠もシングルですぐに消していく。青やソンブレロがたまたま5個以上積めていたとしてもやはりシングルで消して良い。
両端は一旦高さをとって地形を整えにいく。

地形を整えたら両端のタワーのどちらかをダブルまたは赤ファイヤーで消す。
図のような待ちを作れると、ダブルとファイヤーの両面待ちにできる。

タワーを消したら即座にとんがりの積み込みを始める。
ここは中盤と同じ要領。

ある程度積んだら逆側も消しに行く。

両端を3ブロックほど積んだら2列目か5列目で3本目を積み始める。

3本積めたらセールで黒帽を消す。ここでの王冠は無理してまで積む必要は無い。
ここまでを120セット以内に積むのが基本だが、間に合わなければ135セットの時に充填発動するセールを使っても良い。135セットを過ぎてしまったらアウト。

あとは255セット狙いの場合と同様。240セット到達時点で79万〜81万点が目標になる。

7. 226セットでのスコアカンスト

239セット以下でのスコアカンストを狙う場合は、以下のようなプレイ内容になる。

  1. 序盤は240セット狙いの場合とほぼ同様だが、セール1回目では黒帽2本ととんがり2本の合計4本積みを狙う。黒帽は2本合計で30個以上、とんがりは2本合計で16個以上が目標。
    セール2回目もできるだけとんがり4本積みを狙っていく。4本合計で45〜53個程度が目標。
  2. 225セットまでもこれまでとほぼ同様だが、2回目のセールを使ってから消費できるセット数が少ないため手間をかけていると積み直しが終わらない可能性がある。
    したがって2回目のセールで積み込んだ帽子もあまりダブル消しは狙わず、赤ファイヤーが出てきたら即座に燃やして早めの積み直しを狙っていくと良い。
    225セット時点での目標点数は73万〜77万点になる。
  3. 225セット以降は邪魔な帽子をある程度消しながらとんがりを5〜6回に分けて合計55〜70個、黒帽を1〜3回で合計15〜30個程度燃やし、さらに王冠をシングルで何度か消す。
    終盤は狙っているセット数によって目標点数が変わるが、228セット以上なら25万〜27万点、227セットなら24万〜26万点、226セットなら23万〜25万点が目標になる。

まずは6列目に黒帽を積み込む。
余った黒帽は5列目に積む。240セット狙いの場合と異なり、黒帽は必ず5列目と6列目に積む。

とんがりが出てきたら1列目に積み込む。

1列目のとんがりが3ブロック完成したら4ブロック目に1個だけとんがりを乗せ、その上に青を乗せる。
王冠は3列目か4列目で消していく。

2列目はとんがり3〜4個ごとに緑を挟み、できれば3ブロック目まで積みたい。
3ブロック目を積んでいる途中でうまく1列目の青が消せたら、そこからは1列目のとんがりを積み上げる。

王冠はやはりおまけ扱いなので、無理に積もうとしないほうが良い。
とんがりと黒帽はできるだけたくさん積んでからセールを使いたいが、3列目や4列目をレッドラインぎりぎりまで積み上げると死亡率が跳ね上がるので注意。

王冠やソンブレロはシングルで消し、黒帽ととんがりは燃やして消す。
あとは240セット狙いの場合と同様。

8. 225セットでのスコアカンスト

225セットでのスコアカンストを狙う場合、225セット到達時点で77万〜79万点程度は必要になる。
一応下図のような積み込みができれば、王冠でダブル消しを狙わずとも76万〜79万点ほどにはなる。

セール1回目。
黒帽3本で合計38個、とんがり2本で合計20個、王冠1本5個以上が目標。

セール2回目。
とんがり4本で合計50個、王冠1本5個以上が目標。

しかし、積み込み自体の難度が高い上に積み込みの消化も難しいため成功率はかなり低く、さらに十分な積み込みができたとしても中盤のファイヤーの出が悪いだけで得点が足りなくなることもある。
とはいえ、これ以上の積み増しは現実的でない(特に2回目のセールについてはこれ以上の積み込みを狙うと135セットに間に合わなくなる)ので、回数をこなしてチャンスを増やしていくより他はないだろう。


著者: SAL